撮影に必要なコイルは?

アレイコイルを巧みに使いこなせ!

その昔、われわれは「MRIは、じん帯や軟骨を関することに優れている」と勉強した。しかし、実際の臨床機では長時間な撮像と磁場センターからのオフセット。モーションアーチファクトに悩ませれ思ったような撮像が出来なかった。
そのとき思ったのは・・・「CTみたいに早くとれたらなぁ・・・」

ファーストスピンエコー法の開発と「アレイコイル」の出現により画像は劇的に改善された・・・

苦労をしらない現代のMRIオペレータは、時間分解能任せの撮像を行ってきた。しかし、そこにはコイルの原理を理解することで、より正確な画像を撮像することが出来たのであった。

円形コイルから多チャンネルフェイズドアレイコイルへ

フェイズドアレイコイルは、表面のアーチファクトに問題があった。

肩関節MRIが市場に出始めたころのコイルは円形コイルが主流でした。均一性は割りといいのですが、感度が低く撮像時間のかかるコイルでした。撮像時間が掛かればかかるほど被検者は痛みなどから動きはじめます。

「動かないでくださーい」とオペレータが叫んだところでその効果は、知れている・・・

フェイズドアレイコイルの出現で世のMRIは大きく変化した。小さな円形コイルを多数使うことでコイル感度をあげ、撮像領域の狭さはそのコイルを多数配列し、信号を収集することで高感度を広い範囲で撮像することが可能となった。

しかし、感度が上がると必要な信号はもちろんあがるのだが、同時にアーチファクトの信号も上昇してしまう。いかにしてアーチファクトを取り除いてやることにオペレータは苦労した。

上手く、アーチファクトをなくすことができれば、このコイルを利用した検査は非常に感度が高いまま空間分解能をあげることができるようになったのだ。

当院の肩関節撮像コイル

当院のMRIシステムは、GEヘルスケア・ジャパンの「SignaHDxt」。

8ch shoulder array coil

形状が非常に肩に密着しやすくポジショニングがしやすいコイルです。しかし、固定具を上手く使わないと首や肩が非常につらい姿勢になりますので、初めのポジショニング時に注意が必要となります。感度範囲も限定されているのでアーチファクトの混入が少なく良好な検査を行うことができます。ただし、感度補正(SCIC、PURE)は必須となります。